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【SVL12000】Ankiで200時間ボキャビル(単語暗記)して挫折した話【究極の英単語】

SVL12000(究極の英単語)は、語彙力を強化したい英語学習者に有力な英単語帳です。

 

1万2000語レベルの単語を身につけたいと思い、Ankiというアプリを使って、Lv.7から学習を開始して、Lv.11の途中まで覚えました。

 

しかし、Lv.12までのコンプリートを前にやめることにしました。

この記事では、実際にどのように勉強してきたかや、メリット・デメリット、そしてやめることにした理由を紹介します。

挫折した体験談は珍しいと思い、恥を忍んで公開します

 

SVLやAnkiを使ったボキャビルを否定する意図は決してありません。自分には「合ってなかった」だけだと思います

 

SVL12000で単語暗記を始めた理由

まず、そもそもなぜSVL12000で単語暗記を始めたのか。

単語力に課題を感じていたのはもちろんですが、その他にも色々と理由があります。

未知語を減らしたかった

日頃の学習(洋書、海外ドラマ、オンライン英会話)で出会う未知語を減らしたかったのが大きな理由です。

1ページで1語くらいであれば、辞書を引くなり、意味を類推して進めば良いのですが、1ページに何個も未知語があると、文章を理解するのは困難です。

12000語レベルまで覚えれば、洋書を読んでも未知語を減らすことができ、作品を楽しむことができると思ったのです。

実際、12000語のリスト内の単語に結構出会います

また、何冊もの単語帳に取り組むより、SVLのように重複なく12000語を覚える方が手っ取り早いと思いました。

Ankiに入れるリストの作成が容易だった

 

上のツイートの通り、SVLのリストをAnkiという暗記アプリに入れるリストの作成は、こちらのサイトで紹介されています。

ei-raku.com

 

英辞郎 第六版」を800円弱でAmazonで購入して、手順に沿ってリストを作成、Ankiにインポートしました(究極の英単語を買うより安い!)。

インポートが完了すれば、翌日からAnkiで効率的に単語を暗記し、忘却曲線に沿って復習ができるので、効率的だと思ったのです。

試験対策の土台になる

TOEIC900点を達成したので、基本的に英語試験からは卒業するつもりでした。

【900点達成者が語る】スタディサプリENGLISH TOEIC対策の効果的な3つの使い方 - エイスキ

 

でも、自分の英語学習の進捗は図りたい…

 

そこで、CFERでC1レベルまで達成することを長期的な目標にしたのですが、
・英検であれば1級
・IELTSであれば7.0以上
・TOEFL iBTなら95点以上
が必要となります(参考:各資格・検定試験とCEFRとの対照表)。

その際、必ず語彙力がネックになる、であれば時間もかかる単語暗記の土台だけでも進めておけば楽になると思いました。

SVL12000の勉強法(暗記法)

挫折したとは言え、Lv.7からLv.10までの4,000語は、ほぼ暗記できました(このうち半分程度は知っていた単語ですが)。

どのようにSVLを覚えてきたか紹介します。

Ankiを使う

実際に200時間勉強してみて、SVLを覚えるのにAnkiというツールは必須です。
詳しい手順は、繰り返しですが、こちらのサイト見ていただけるとわかります。

ei-raku.com

 

正直、書籍版の「究極の英単語」を使っても、どんどん忘れていく英単語を適切なタイミングで復習するのは難しい(もしくは非効率)なので、Ankiを使うべきです。

フレーズで覚える

もしかすると他の方と少し違うかもしれないのは、フレーズで覚えた点です。

例えば、avertという動詞であれば、思い出そうとするのは日本語の「避ける、防ぐ」という意味ではなく、"avert a crisis"というフレーズです。

英単語に対して、日本語の意味を暗記するのでは、単語が使われる文脈もわからないので会話で使える単語にはならないこと、また、フレーズの方が記憶に結びつきやすいことから、フレーズで覚えていました。

イメージで覚える

単語暗記での注意点は、英単語と結びつけるのは日本語の意味ではなく、イメージであること。

その意味で、単語の持つイメージを掴むために、画像(Google 画像へのリンク)を見たり、英英辞典で定義を確認しました。

特に、動植物の名前や、日本語では説明しにくい英単語は、このイメージで覚える方法が使えます。

音で覚える

Ankiでは、機械音声ですが、単語の音を聞くことができます。

目だけでなく、耳も使って単語を覚えるのは有効です。

また、単語の発音を間違って覚えていることに気づくことができます。

何回でも繰り返す(考え込まない)

どちらかというと、私はAnkiのカードをめくる際に、一生懸命意味を思い出そうとする派です。

 

一方、記憶術としてはどんどんカードをめくる方が良いらしいです。 

 

ただ、私の場合どんどんカードをめくっても覚えられず、たった10個の単語を何度も何度も繰り返して、10分くらい過ぎることもありました。

自分の記憶力のポンコツさと言ったら…

 

この「さっさとめくる」方法を試したのは最近なのですが、それでも覚えられず、最終的にAnkiを使ってSVLの単語を覚えるのを断念しました。

SVL12000を途中でやめた理由(デメリット)

ここから、SVL12000を途中でやめた理由を紹介します。

苦痛になった

覚えられないことが苦痛になってしまったのが一番大きいです。

「楽しめるものだけやる」という英語学習の方針から外れてしまいました

また、単語に対して覚えるフレーズをAnkiの裏面に追記する作業も、文脈という「色」のついていない単語を暗記するために、例文やフレーズを調べて、無理やり自分で「色」をつけているようで、大変効率が悪いように感じるようになりました。

これが洋書の中や海外ドラマで出会った単語だと、既に「色」がついている(その場面の登場人物の表情や動きがイメージできている)ので、覚えるのが苦痛ではないのです。

未知語が多すぎて暗記効率が落ちた(Lv.11〜)

Lv.10までは知っている単語も半分近くあったのですが、Lv.11になって未知語が8〜9割を占める用になりました。

単語帳において、知っている単語が適度にある方が、学習効果は高いと思っていて、8〜9割も知らない単語が乗っている単語帳(Ankiのデッキ)を回すと、学習効果がとても落ちました。

しかも、翌日には半分以上忘れている状態。

自分の暗記能力はAnki(忘却曲線に沿った学習)ですら補完できないのか?脳に欠陥があるのでは?と思うようになりました。

言語を自然に習得するプロセスでない

 

この動画を見ると、言語習得に必要なプロセスがわかります。

実際、この中でアラビア語を習得する様子も紹介されていますが、単語帳を使って母語と外国語の意味を結びつけるプロセスはありません。

我が家の子どもたち(5歳、2歳)の言語習得(日本語)の様子を観察していても、単語帳は使っていなんですよね。

毎日大量の絵本を読み聞かせして、何かモノを指差したりしながら親が話しかけることで言葉を覚え、子どもたち自身も一生懸命話すことで、間違えながらどんどん言葉を習得しています。

このため、SVL12000を使って単語を覚えるより、どんどんインプットする(読む・聞く)、そしてアウトプットする(話す)方が言語の習得には近道と思うようになりました。

【ビズメイツの評判・口コミ検証】現役ユーザーの徹底レビュー【Bizmates】

多読多聴の時間を増やしたかった

先に紹介した通り、覚えられない&すぐ忘れる単語暗記より、洋書を読んだり海外ドラマを観たりする時間を増やしたくなりました。

これまで、SVLのAnkiでは、11,893分(約200時間)を費やしてきました。(Anki以外で単語の例文に触れていた時間や、例文を探していた時間も含めると+50時間くらい) 

 

もし、200時間あれば、洋書は100万語くらい追加で読めていたと思います。

洋書多読100万語達成したので読んだ本をおすすめ順に紹介します【初心者〜中級者向け】

 

また、海外ドラマも400話くらい観られた可能性があります(1話30分として計算)。

【海外ドラマでリスニング対策】勉強法とおすすめ作品8選【英語学習法】

 

単語の習得以上に、聞く力や読む力を向上させることは、言語習得においてもっと重要だと思っていて、洋書100万語、海外ドラマ400話というのは大きな機会損失です。

SVLの暗記にあてていた時間は、これからは英語のインプットに充てていこうと思います。

まとめ

この記事では、SVL12000をAnkiで200時間ボキャビルして、Lv.12(1万2000語レベル)を前に挫折した話を紹介しました。

 

・12000語ものリストは、未知語を減らすのに強力なツール
・Ankiを使うことで、書籍版「究極の英単語」より効率的に覚えられる
・それでも、個人的には単語が覚えられなかった状態が辛くなった
・ボキャビルしている時間を使ってインプットを増やす方が英語力向上に繋がるはず

 

ただ、ボキャビル(単語暗記)を一切やめたわけではありません。

洋書や英字新聞、海外ドラマやYoutubeで出会った表現を集めて、せっせとAnkiに登録しています(2021年4月現在、約220枚)。

実際に使われる文脈で出会った表現ですので、Ankiでの復習も苦痛でなく、楽しむことができています。

この方法や効果については、また別の機会にこの方法を紹介します。

最後までお読みいただきありがとうございました。エイスキ(@eisuki19)でした。

 

 

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