エイスキ

オンライン英会話を中心に英語学習法

公式問題集嫌いの私がTOEICリーディングスコアを50点アップさせた勉強法

エイスキ(@eisuki19)です。TOEIC900点を取得して、今はオンライン英会話で勉強中です。

 

TOEICの公式問題集って重くて持ち運びしにくいし、使いづらいので苦手です。

 

そんな私でも、TOEICリーディングスコアを50点アップさせることができました。

もちろん、公式問題集は使っていません。

 

ポイントは、次の3つです。

1 TOEIC文法に慣れる
2 TOEIC単語を覚える
3 速読力と読解力をつける

 

この3つを対策したお陰で、TOEICリーディングスコアを約一年半で50点アップ(380→430点)し、TOEIC全体のスコアも770点から895点まで伸びました。

 

この記事では、実際に私がした勉強法と使った教材を紹介します。

 

私がスコアを取ったのは2016年のTOEIC形式変更前ですが、基本的な対策は新形式にも通用すると思います。ちなみに、現在はTOEIC900点(2018年取得)です。

 

※この記事では「この勉強法は絶対おすすめ!」というつもりはありません。公式問題集が苦手な方でも、スコアを伸ばすことができるという、一つの例になればと思います。

 

TOEIC文法に慣れる

TOEIC初心者でもすぐに高得点を取りやすいのが文法問題、つまりTOEICのPart5とPart6のセクションです。

 

特に学生時代に英語が得意だった方は、受験英語で高い点数を取れている=文法が得意だと思います。

 

ですので、まずはTOEIC文法に慣れて、自分の得意パートをつくり、スコアを安定させましょう。

 

TOEICだからと言って、特別な文法の知識は必要ありません。TOEICの傾向に「慣れる」だけでOKです。

 

学生時代に英語をきっちり勉強していたのであれば、基礎はあります。

軽めのTOEIC文法対策の問題集をやれば文法問題で8割程度は安定して取れるようになるでしょう。

 

また、文法問題(Part5、Part6)に慣れることで、TOEIC全体に使われる表現も身につけることができます。

 

私がこれまで一番使ったTOEIC対策の問題集は、花田先生の「1駅1題 新TOEIC(R) TEST 文法特急」です。

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私が一番使った文法対策本「1駅1題 新TOEIC(R) TEST 文法特急」

 

少し古い本ではありますが、サイズもコンパクトで使いやすく、問題量的にも何周もしやすいので、TOEIC文法の最初の一冊としては今でもおすすめできます。

 

既にTOEICの文法で8割取れていて、更にスコアを伸ばしたいなら、TEX加藤先生の「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」までやればOKです。

TOEIC単語を覚える

TOEICの勉強を始めたらすぐに対策を始めてほしいのが、単語(語彙:ボキャブラリー)対策です。単語の暗記には時間がかかるからです。

 

そして、学生時代に英語が得意だった方は、TOEIC単語を抑えるだけで、700〜800点を獲得することができる可能性があるからです。

 

実際に私が大学生のときにTOEIC IP(団体受験)で750点を取った際は、真面目に使ったのはTOEIC単語帳くらいです。

 

当時使ったのは「TOEIC(R)TEST英単語スピードマスター」です。

TOEIC(R)TEST英単語スピードマスター

私のTOEIC単語対策の原点「TOEIC(R)TEST英単語スピードマスター」

今販売されているものの前の版ですが、その時代はTOEIC単語対策ならコレという感じでした。

 

今なら「金フレ」などのTOEIC単語対策本がありますし、スマホアプリで無料で使えるものも多くあるので、「自分が使いやすいもの」を選びましょう。(ちなみに私は金フレが苦手です)

 

重要なのでもう一度。他人の評価は無視して「自分が使いやすいもの」を選んでください。そして、選んだら周囲の声は無視して、その教材を使い倒すことです。

 

多少レビューの悪い教材であっても、自分にめちゃくちゃ合ってるものなら、使い倒せば単語は覚えられます。

 

逆に、評判の良い教材が自分に合わないのに無理して使っても効率は悪いです。

 

TOEIC単語を覚えることで、全Partを攻略しやすくなるのももちろんですが、単語問題が出題されるPart5とPart6のスコアを安定させることにも繋がります。

 

Part5とPart6は文法問題と思われがちですが、実は半分くらいは語彙(単語)の問題なので、単語対策なくしてPart5とPart6は攻略できません。

 

そうは言っても、今は単語帳や単語アプリがあふれていて、選ぶのも難しいと思います。自分なら、次の順番に自分に合っているか試してみます。

 

1. 無料アプリ:mikan TOEIC英単語2500 or スタディサプリ英単語

 

mikanは、とにかく高速で単語を回すことができるので、短期間で多くの単語を覚えることができるアプリです。私もTOEFL単語を勉強していて、その効果を感じています。

 

スタディサプリ英単語も無料アプリですが、リクルートが出しているアプリですので、質の心配はいりません。ちょっとゲーム性が高いのが私は苦手です。

 

もし、「無料アプリは質が心配」「mikanもスタディサプリ英単語も自分に合わない」というなら、定番のTOEIC単語対策本を使いましょう。

 

ちなみに、私は今mikanでTOEFL単語3000語を勉強中です。

英単語アプリmikan目標達成画面

mikanで毎日勉強中

mikanで英単語暗記を30日続けた画面

mikanで単語暗記を30日続けています


 

2. 単語対策本:金フレ 又は 銀フレ

TOEIC単語対策で最も有名と言っても良いのが「金フレ」こと「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」です。

載っている単語がTOEIC本番に何度も出てくると評判の単語帳です。

 

ただ、金フレのターゲットはTOEIC600点以上の人なので、もしかしたら難しいと感じる人もいるかもしれません。

 

その場合は、TOEIC600点を目標にしている人向けの「銀フレ」を選んでみましょう。

 

とにかく、どちらも評判の良い単語帳ですので、ほとんどの人におすすめできます。(私のようにフレーズで覚えるのが苦手な人以外)

 

3. 有料アプリ:スタディサプリENGLISH TOEIC対策

個人的にイチオシなのが、スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース(有料アプリ)です。

私がTOEIC900点を獲得した際に、私の単語対策も助けてくれたのがこのアプリでした。

 

このアプリは単語対策だけに特化したものではなく、TOEICのパート全体(特にリスニング)の底上げにつながるものです。

 

TOEICに慣れていない人も、各パートの勉強方法も教えてくれますので、始めのTOEIC教材としても使えます。

 

アプリ(スマホ)学習なので、いつでもどこでも勉強しやすく、スキマ時間に勉強しやすいのも大きなメリットです。

 

速読力・読解力をつける

最後の重要な要素は、速読力と読解力を身につけたことです。

 

個人的に大学受験までとTOEICで一番違うと感じたのは、読まなくてはいけない英文量です。つまり、TOEICは読む量が多いので、精読していては全然解き終わりません。

 

もちろん、TOEICの問題を何回読んでも飽きない方は、ぜひTOEIC教材を使って、何度も何度も「本文を」読んでください。

 

一度解いたTOEIC問題を、何度も読む(特に音読する)ことで、TOEICの文章が自分に染み込んでパターンが見につくので、TOEICの文章を読むスピードは格段に上がっていきます。

 

ただ、私のように、TOEICの問題を何度も読んでいられない!という方は「洋書」を試してみてください。

 

洋書というのは、海外の言語で書かれた本ですが、ここではもちろん英語の本です。

 

例えば、私はもともと小説が好き(日本語の本です)なタイプですので、洋書も小説系を読みました。

 

具体的には、洋書の入り口として紹介されることの多い”Holes”やSidney SheldonのMaster of the gameなどを読みました。

 

洋書を3冊くらい読めば、TOEICのリーディングパート(特に長文)を読むスピードは格段に早くなり、「時間が足りない」ということはなくなるはずです。

 

実際、私も洋書を読み漁ったあとに受けたTOEICでは、最後まで解き終わっても5分以上時間が余ったほどです。

 

理由は「返り読みがなくなる」から。英文を頭から順に読んで理解する力がつくので、返り読みをして時間をロスすることがなくなるのです。

 

自分が好きな作家、ジャンルであれば、洋書を最後まで読めるように引っ張ってくれると思います。ですので、分野は何でも良いと思います。

 

もし、日本語でも小説好きの方であれば、まずはHolesがおすすめです。

私も一番好きな洋書で、ペーパーバック(紙の本)とKindle本併せて3-4回は読みました。

 

ストーリーが面白く、最後までストーリーがを引っ張ってくれるので、読み切れる可能性が高いです。

 

もし、Holesが難しいと感じたならば、いわゆる「語彙制限本」と言われる、難しい単語が使われないように調整された本を選んでください。

 

レベルにあまりとらわれず、「自分の興味のある人、ジャンル」で選ぶのが続けるコツです。

 

何か1冊買って読んでみて、無理そう(苦痛になってしまう)なら、別の本を探したほうが良いです。

 

「つまみ食い」であっても、トータルで見れば結構な読書量を確保できます。

一番だめなのは、買って読まないのは「もったいない」と無理して、洋書自体をやめてしまうことです。

  

まとめ:TOEICリーディングの攻略に近道はない

この記事では、公式問題集嫌いの私が、どのようにTOEICリーディングのスコアをアップさせたか紹介しました。

 

もっと「裏技的な内容」を期待したかもしれませんが、TOEICのリーディングに近道はありません。

 

文法と単語を攻略して、英文を読むスピードと読解力を上げれば、スコアは上がります。

 

私の勉強法もTOEICの公式問題集を使わないだけで、英語学習としてはオーソドックスな勉強法だと思います。

 

あえていうと、TOEICの英文のような面白味のないものを何度も読めなかったので、読む英文量を増やすために洋書を使ったのは、自分なりの工夫でした。

 

ブログやTwitterなどを見ていると、スコアアップにはこれが良い!という勉強法が紹介されています。しかし、それが自分に合っているかは見極めなくてはなりません。

 

例えば「公式問題集」を繰り返せばスコアは上がるのは当然です。しかし、私のようにそれをできない人もいるのです。

 

「公式問題集」を使わない勉強法でもスコアは上がるということを知っていただき、自分なりの勉強法を見つけて、そしてそれを続けること。

 

それが一番の「近道」だと思います。